ご所有の土地や建物を実際に売り出した際に、購入希望の方から2件、3件と複数お申し込みがある場合があります。不動産の売却を依頼すると、一般的には物件掲載のポータルサイトや不動産会社の情報ネットワークのレインズなどに物件が掲載されます。そのため、浜松市で不動産をお探しの方が、同時に物件をみつけて資料請求や内見などを行うので、決して珍しいことではありません。売却する方にしてみれば、とても嬉しいことですが、1つの不動産を複数の方に売却するわけにはいきません。では、どうやって契約の相手を決めればいいのでしょうか・・・??
例えば、2件同時に申し込みが入ったら・・
売却する不動産に申し込みが複数入ったとしても、購入希望のお客様の条件は一緒とは限りません。
例えば、2件ほぼ同時の申し込みでも、先に申し込みのあったお客様は、住宅ローンでの購入を考えていて、100万円ほどの値引きを交渉していたとします。時間的には大差はありませんが、それでも後からの申し込みであることには間違いないもう1組のお客様は、値引き交渉なしで現金での購入のようです。さて、あなたならどちらのお客様を優先させますか?
交渉の優先順位は、「1番手」「2番手」と呼ばれるのが一般的ですが、実はこの順番には決められた定義があるわけではありません。不動産会社や営業マンによっても考え方が違うことがあります。そのため、先に申し込みをしたから必ず1番手になるとは限りません。あくまでも交渉の優先順位であり、それは売主様が決めることができます。
1番手と決めた方と交渉をおこない、話がまとまれば、この1番手の方と契約を進めるのが原則になります。契約が決まるまで2番手の方に交渉の余地がないのかというと、絶対にないわけでもありませんが、契約日まで決まっている話をひっくり返すのは誠意もなく、トラブルのもとですのでご注意ください。
売主としての立場であれば、申し込みがほぼ同時なら、住宅ローンがどうなるか分からない時間のかかるお客様より、満額で契約していただける現金のお客様を優先することになるのではないでしょうか。
但し、どっちの話もなくなってしまう不動産あるあるにもご注意ください
せっかく、急いで申し込みをしたのに、後からの購入希望者が優先されて、交渉の2番手扱いになってしまったお客様は、きっと残念な気持ちになっているのではないでしょうか。
条件がいいからと交渉を優先させたお客様が100%売買契約に必ず進むわけではありません。お話の途中でなんらかのご事情で、お断りが入り話が白紙になるケースも考えられます。そんなときに、「交渉をしていたお客様がキャンセルになったのですがいかがですか?」と連絡をいただいたとしても、気に入って急いで申し込みをしたのにもかかわらず、後から来た方を優先されてしまったことを知っていると、気持ちもトーンダウンしてしまっているのではないでしょうか。そんなこともなく、粘り強く待っていただけていればいいのですが・・・・。
売主様としては、高額な良い条件で売却をしたいので、自分にとってよい買主様を優先したい気持ちがあるのは当然ですが、買主様としては意欲満々に購入申し込みをしたのに、優先順位で蔑ろにされてしまっては、気持ちもかなり冷めてしまいます。
そのため、誰か1組に絞らなければいけないのは間違いないのですが、どのお客様にも誠心誠意対応する気持ちも持たなければなりません。そして、それは当然のことながら売主様に代わって交渉をしている仲介会社の営業マンにも同じことが言えます。お互いの信頼関係を大切にしながらお話は進めていきたいものですよね。
本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。浜松市で不動産売買のご相談がある方はぜひカワイ不動産までご連絡ください。お待ちしています。