相続で揉め事の原因になったり、大きな問題になったりする可能性があるのが不動産です。複数の不動産を所有している場合は、不動産ごとに価値や状態が違うということもありますし、ひとつの不動産でも簡単に分けることができず、法定相続割合通りに分割できないこともあるからです。ケーキのようにナイフで簡単に切れればいいんですけどね。それではいったいどうしたらよいのかをもう少し一緒に考えてみましょう。
そのままにしておくのではなく不動産を早めに整理する
簡単に分けることができないと考えると、複数の相続人で共有するとなるケースが多くなります。広い土地を相続してあとからゆっくり分割方法を考えようとする場合や、アパートなど、とりあえず賃料収入などがある場合は特に、とりあえず共有にしておいて後から考えようとなることが多くあります。ただ、共有をしていると売却や賃貸がしづらくなり、場合によっては修繕や改築などもできず、不動産の価値がどんどん下がってしまうようなトラブルに発展する可能性もあります。
そもそも民法では共有という概念はあくまでも一時的な措置として考えていて、正しい状態ととらえているわけではないのです。そのため共有の状態を続けていることによって問題が起こることが現実として出てくるわけです。不動産の相続で困らないようにするためには、相続後に対応を考えるのではなく、相続をする前に準備をしておくことが重要になります。そのまま不動産を承継するのか、いっそうのこと相続前に手放した方が問題は起きないのか、活用することで相続人みんなが納得のいくようにするのか、いずれかの対策を事前に考えておくと相続後のトラブルを防ぐことにつながっていきます。
相続前にまずは何から確認して準備をすればいいの?
まずは現状を確認しなければいけません。相続人も相続が発生してはじめて謄本をみていろんな事実を知ったという場合も少なくありません。不動産が複数ある場合は、まずは保有する不動産をリストアップして、すべての不動産の登記簿謄本を確認していきましょう。謄本を確認して内容の不一致などがないような状態にしていきましょう。
次に不動産でトラブルになるケースの多い境界について確認していきましょう。原則として隣地との境界が明確でない土地は売却することができません。境界線が確定していなかったり、境界杭などが不明瞭な場合は、土地家屋調査士に依頼をして境界確定を行い、境界の問題をキレイにしておきましょう。
どうして、登記簿謄本の内容や境界の確認を優先するのかと言うと、実際の所有者にしか分からないことが多くあるからです。本人しか知らない不動産の存在や、隣地との関係性も分からない不動産などがあると、相続後の処理に困る場合がでてくることもあります。
このような作業をやっておいて、相続が発生することを想定して不動産ごとに方針を考えていくことになります。そのまま承継するのであれば、承継する人を決めなければいけません。複数の相続人がいる場合は、同意をどのように取るのかを考えておかなければいけないということです。売却して手放すのであれば、いつ売却をするのかというタイミングを考えなければいけません。相続前なのか相続後なのかということです。手放さずに活用し続けたい不動産であれば、リフォーム(リノベーション)や建て替えなども検討した方がよいのかもしれません。相続前にこのようなことを考えて準備をしておくと、相続後にトラブルが発生する可能性も少なくなるのではないでしょうか。
いかがでしょうか、売却や活用ができればいいのですが、場合によってはまったく価値のない不動産が対象になることもあります。それこそ、手放すための事前対策が重要になります。不動産の困りごとがございましたら、いつでもカワイ不動産にご相談ください。