浜松市に不動産をご所有の方で、売却のことを検討していると「不動産売却の一括査定申し込みサイト」の広告をインターネットなどでよく見かけるようになりませんか?不動産売却に関するキーワードなどで検索を繰り返していると、売却を検討している人だと察知されて広告表示が多くなってきます。実際に、戸建やマンション、土地などの不動産を売却する際に、この一括査定サイトと呼ばれるサービスを利用している方も多いようです。
一括査定サイトは知っている不動産会社がなくてもWEBサイトで気軽に利用ができる反面、注意したいことも多くあります。上手にサイトをご利用いただくためのポイントを本日は解説したいと思います。
そもそも不動産の一括査定サイトとは?
不動産の一括査定サイトとは、不動産の査定金額の提示を複数の不動産会社に一括で申し込むサービスです。利用をしたことがない方でも、保険や引っ越しなどでも複数の会社に一括で見積を請求できるサービスがあるので、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。
不動産の査定を申し込むサイトですので、当然、該当する不動産の情報は入力しなければなりません。該当の不動産に関係のない人に査定書を提示するわけにもいかないので、申込者の個人情報の入力も必須なのが一般的です。
ただし、不動産会社には匿名で連絡ができるサイトなどもあり、サイトによって特徴があったりもします。基本的に無料で利用することができます。不動産に関することがらは日常的にあるわけではないので、知っている不動産会社がない!みたいに思っている方が多いので、複数の不動産会社を自ら選択しなくても、査定金額の提示を受けられる手軽さが、ご利用の方に好まれているのではないでしょうか。全国に20社以上の一括査定サービスを提供している会社があります。
では誰がサービスの費用を負担しているの?
所有者の利用は無料ですが、一括査定サイトの運営会社もボランティアでやっているわけではありません。では、運営の費用は誰が負担しているのでしょうか?
なんとなくお気づきだと思いますが、それは不動産会社です。申込者の入力内容の情報の提供を受けると、1件あたり10,000円から20,000円程度の費用を不動産会社が運営会社に支払うことになります。この費用は、査定サイトの運営会社や地域によって変わります。多くの査定サイトは、一括で最大6社の不動産会社に査定金額の提供を申し込めるようになっているので、1件の申し込みで60,000から120,000円ほどの費用が運営会社に支払われることになります。申込者は無料だと思って気軽に利用していても、裏側ではこれだけのお金が動くことになります。
だから一括査定は売れもしない高額査定が当たり前になります
一括査定サイトを運営している会社は、サイトの利用者を不動産会社に送れば送るほど儲かる仕組みになっています。全国に20社以上の査定サイトの運営会社が利用者を取り合っていますので、広告もどんどんと過激になってきます。「1,000万円程度だと思っていた不動産が3,000万円で売れちゃった!」「あなたの不動産は高額物件かもしれません!」なんて煽り文句は当たり前になってきました。なぜなら、1件でも多くの利用者を獲得したくて必死だからです。インターネットで不動産のことを調べたりしていると、このような広告にたくさん追いかけられるようになってきます。
一方で、不動産会社も必死です。なんせ、査定の申し込みがあった時点で、運営会社に支払う費用が発生しているからです。利用する段階で、高額査定で売れる!なんて煽り文句をみている利用者の気持ちを引き付けるためには、やはり高額な査定を出すしかありません。市場で売却できる適正な売却価格の20~50%は高値で提示してきても決しておかしくはありません。
もちろん高値で売れれば売主様にとってはいいことに間違いはないのですが、買主側の気持ちを考えてみてください。市場の適正価格より20%も30%も高い金額で買うと思いますか?購入希望者は、WEBサイトでいろんな物件情報をみて市場の価格を熟知している人も多くいます。
不動産の一括査定サイトは、気軽に利用できる反面、落とし穴もたくさんありますので、特徴を理解しながら上手に利用してみてください。