売主様にとっては、思い入れのあるご自宅や不動産ですので、必ずこの不動産なら買い手が見つかるはず！と思ってついつい強気の価格で売り出しを勝負しても、なかなか思うように買主様に選んでいただけないとお悩みの方も多いのではないかと思います。不動産の売買は、言うまでもなく買主様という相手があってのことですので、買主様のことを考えないといけません。それでは、買主様の気持ちになって、売れない不動産のお悩みを解決していきましょう。
売れない不動産の原因を考えていきましょう
すぐに売れる不動産と、なかなか売れない不動産には必ず違いや特徴があるものです。一つずつ確認していきましょう。
物件が汚い、暗いイメージがする
壁や床、水廻りの汚れや破損は見た目も悪く、売れるまでに時間がかかることが多くあります。時間がかかると価格を下げないと売れなかったりすることもあります。ご自宅、不動産の売却の時は、キレイに掃除しておくことは基本で、暗いイメージをなるべく払拭したいものです。ご自身で清掃などが難しい場合は、ハウスクリーニングを依頼するのも効果的です。
買主様を探すための広告が不十分かもしれない
物件を市場の仲介で売り出す際には、多くの広告に露出して、たくさんの人の目にとまるようにする必要があります。広告とは、一般的に、アットホームやホームズ、SUUMOなどのポータルサイトと呼ばれる物件掲載サイトなどです。場合によっては、周辺地域に、物件の単独チラシを配布するのも効果的になります。依頼した不動産会社によっては、広告活動に力を入れてくれない場合があるので注意が必要ですが、依頼した媒介の契約種別（一般媒介、専任媒介等）によって、不動産会社の考え方や姿勢が変わってきます。また、広告を十分にしていても、写真の撮り方が悪く、魅力的に見えない場合もあるので注意が必要です。この点も、買主様の気持ちになって広告を確認すると気づくことがあるのではないでしょうか。
相場よりも高い金額で売り出している
今は、インターネットの情報も多く、家屋や土地を買おうとする人は、「もっと良い物件はないかな」と多くの物件をチェックしているため、大体の相場を把握している方が多いです。他の物件と比べて、あきらかに相場より高い場合は、買主様の候補から外れてしまい、問い合わせ件数も少なくなりやすいです。仮に、お問い合わせや、物件の案内までつながったとしても、金額と実際の不動産のギャップでテンションが下がって、購入申込みまで至らないケースが多くなります。売却価格を決める際は、自分でも相場を調べてから不動産会社に相談して決めましょう。
買主様にとって特殊だと感じる物件
売主様にとって、とても魅力的で住みやすかった物件で、一般的に個性的だと感じる間取りは、一見おしゃれで、すぐ売れそうな気がしますが、実は需要が限られてしまいます。一般的なご家族が住む間取りから程遠くなると、使い勝手が悪いと判断されてしまうことがあります。その場合は、間取りの変更を提案することができるリフォーム資料なども用意してもらうのもよいでしょう。
物件の周辺環境や土地に問題が隠れている
客観的に、物件のすぐ近くや周辺にお墓や火葬場、ゴミ処理場がある場合はどう思われますか。これからマイホームとして生活する拠点になりますので、やはり周辺環境は気になってしまうものです。物件自体の価格の問題ではないので、このようなケースだと価格を下げてもなかなか売れないことも多くあります。また、交通量の多い幹線道路の近くで騒音が気になる場所も同様です。生活環境としてどうしても気になってしまいます。また、形がいびつな土地は査定価格が低くなりやすいです。
どうしても人気がないエリアの物件
やはり、人気のないエリアの物件はどうしても売れにくくなります。不動産の相場は、人気の高いエリアは金額も高くなり、人気の低いエリアは金額も低くなるものです。需要と共有のバランスによるものなので、受け入れなければならない問題です。だからと言って、売れないまま放っておくわけにはいきません。人気のないエリアは、他に売れていない物件の情報もあると思いますので、他の物件と比較して対策をとる必要があります。土地であれば、現況の整備、家であればリフォームや、価格を下げるなどの工夫を考えていきましょう。
